ハナクソさん
街を歩く自分の姿がガラスに映る。顔をよくみると…ハナクソさんがいた!大物だ。絵描きに似顔絵を描いてもらったら確実に描かれてしまうだろう。しまった。いつからいた?普段あまり鏡を見る事がない自分、記憶を辿るがはっきりと思い出せない。ハナクソさんをつけたまま街に出、ハナクソさんをつけたままご飯を食べ、買い物をしてしまっただろう…。ガラスに映る自分をみながら、多分今までもこういうことはあっただろうと考える。演出している時、舞台に出て見せ場の時、ハナクソさんをつけながらやっていたかと思うと急に恥ずかしくなった。ハナクソついてたら説得力ゼロだ。あー情けない情けないよ。ハナクソさんでこんなにブルーになるとは思わなかった。恐るべしハナクソさん。