Wednesday, March 02, 2005

目撃

もう随分前、去年の暮れの話です。
新宿の大きな劇場に友人と芝居を観に行った帰り、7階にある劇場からエレベーターに乗って、下へ降りようとした時に、目を見張るほどの美女が乗ってきました。「!!!」衝撃。こんなキレイな人に、普段の生活で僕は出会う事はありません。彼女には連れの男性がいたのですが、黒のダウンベストにベースボールキャップを目深に被り、見た所、冴えないオジサンでした。「つりあってないなぁ」そう思いながら、エレベーターを降りると、友人が、
「今の人、佐藤浩市だったよね?」
えーーー!!!?…全然気付かなかった。え、そうなの?本当?それにしても全く有名人のオーラがなかったなぁ…。案外普通だなぁ…。佐藤浩市は美女と腕を組んで、夜の街に颯爽と消えていきました。あーだから、あんなキレイな人と…、妙に納得しました。その後、新宿を歩く佐藤浩市を尾行?したのですが、誰も気付かない。本当、見事に誰も。わかっているのは僕らだけ。妙な優越感と、いつ気付かれるんだろうと、ドキドキしながら後をつける。しかし結局最後まで気付かれる事もなく、彼らは新宿の喧騒の中に…。皆に「佐藤浩市ですよ」って教えたい衝動にかられながら、(実際そうされたら浩市はすごい迷惑)僕は帰途につきました。
ひょっとしたら皆さんも、街で有名人の誰かとすれ違ってるかもしれませんよ…。

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