山手線ダンサー
知り合いの芝居を観に、久々に山手線に乗る。
運良く席に座る事が出来、本を読んでいると、車窓に映る自分を見ながらステップを踏む人がいた。自分の席からは、その人の腰から下しか見えないのだが、その人はどんどんヒートアップし、激しくステップを踏んでいる。周りの目を気にしてないのか、自分の世界に入ってしまったのか、繰り返し繰り返し同じステップを踏んでいる。どんどん激しく、息があがっている。静まりかえっている車内で、彼の吐く息が存在感をましている。
すごい彼の顔を見たかったのだが、なんか怖くて、はっきりと見る事は出来なかったが、ホームに電車が止まった時、「今何駅かな~?」みたいな芝居をしながら、さりげなく彼を見た。見た感じ普通の人っぽかったが、あまりじっと見る事は出来ない。それで絡まれたら嫌だから。でもステップを踏む彼の表情はチェックしたい。
そんな思いを抱えながら、同時に周りの人は彼にどんな視線を投げかけているのだろうか、気になって周囲を見ると、皆見事に無関心で、彼がそこにいることも知らないように、それぞれがそれぞれの時間を過ごしている。無関心を装っているのか、本当に無関心なのか、わからないが、なんか急に寂しい気持ちになった。
隣で彼はまたステップを踏みだした。
誰も見ていないのに。
運良く席に座る事が出来、本を読んでいると、車窓に映る自分を見ながらステップを踏む人がいた。自分の席からは、その人の腰から下しか見えないのだが、その人はどんどんヒートアップし、激しくステップを踏んでいる。周りの目を気にしてないのか、自分の世界に入ってしまったのか、繰り返し繰り返し同じステップを踏んでいる。どんどん激しく、息があがっている。静まりかえっている車内で、彼の吐く息が存在感をましている。
すごい彼の顔を見たかったのだが、なんか怖くて、はっきりと見る事は出来なかったが、ホームに電車が止まった時、「今何駅かな~?」みたいな芝居をしながら、さりげなく彼を見た。見た感じ普通の人っぽかったが、あまりじっと見る事は出来ない。それで絡まれたら嫌だから。でもステップを踏む彼の表情はチェックしたい。
そんな思いを抱えながら、同時に周りの人は彼にどんな視線を投げかけているのだろうか、気になって周囲を見ると、皆見事に無関心で、彼がそこにいることも知らないように、それぞれがそれぞれの時間を過ごしている。無関心を装っているのか、本当に無関心なのか、わからないが、なんか急に寂しい気持ちになった。
隣で彼はまたステップを踏みだした。
誰も見ていないのに。
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